皆さんこんにちは!やつはしと申します。
今月16日に、GMOペパボ株式会社の@june29さんとランチ会をさせていただく機会があったので、メモを兼ねて記事を書こうと思います。
とても楽しいランチ会で、学びになることがたくさんありました!
ランチ会にあたって
経緯
june29さんは、自分が通っているフィヨルドブートキャンプというプログラミングスクールにアドバイザーとして参加されています。
フィヨルドブートキャンプはDiscordをコミュニケーションツールとして使用しているのですが、その中でjune29さんがランチ会の相手を募集されていました。
最初は今まで一度も直接お話したことがなかったこともあり遠慮していたのですが、チェリー本輪読会メンバーの@yana-gi さんと@eatplaynap さんがjune29さんとランチ会をしているのを見て、やっぱり楽しそうだ、せっかくだから自分も!と思いお願いしました。
事前にしたこと
もともと気軽にランチ、おしゃべりしようということだったのですが、自分はちょうど考えていることがあったので、質問をいくつか用意していきました。
失敗したなと思ったこと
内容を録音させていただいて、後でメモに起こそうと思っていたのですが、上手くいかずメモを打ちながら話すことになったので、手が忙しく口が動いてない時がいくつかありました…🥲
感想
「ソースコードが人の行動を誘発している」という言葉が印象に残りました。
普段何気なく使っているサービスや技術が人の書いたソースコードで作られていることはわかっていたつもりでしたが、それが行動を促すという発想はありませんでした。
今はフィヨルドブートキャンプのプラクティスを進めているので実感する機会はないかもしれませんが、エンジニアの責任の大きさと醍醐味を表している言葉だと思うので、心に留めておきます。
「モチベーション効率」という言葉もなるほどと思いました。
1つのタスクだけを見れば進捗は劣るけど、気が向かないときに別のこと(望む方向には繋がること)をやることでモチベーションを維持して、総合的な効率をあげる。
自分は不定期でモチベーションが上がったり下がったりするので、下がった時に退避できる安全地帯のようなものを作ってみようと思います。
また、ランチ会の最中、自分が発言するときに改めて自分の考えを言語化することができたのもとてもよかったです。
最初はどうなるだろうかと思いながら参加したのですが、こちらに話を振ってくださり、すぐに緊張より楽しさが勝ちました。とても話しやすい雰囲気でした!
june29さん、素晴らしいお話をしてくださり、時間を作ってくださり、本当にありがとうございました!
ランチ会メモ
基本的にjune29さんの発言のメモです
自分が発言した箇所は「や:」と表示しています
フィヨルドブートキャンプについて
- マーケティングの意味ではスクールといったほうがいいかもしれないが、中身はスクールっぽくない
- フィヨルドブートキャンプのメンター=フィットネスジムのトレーナーみたいなもの
やるのが効果的になるように隣で見てくれる
ペパボ「採用目的フェス」
- 採用目的って企業が内部的に使う言葉だった。それをそのまま外に言う。
隠しててもバレる。面白いからいい。 - ペパボエンジニアとメンターが語る、「エンジニアとして働くということ」
や:未知の知識や技術でも、学べば少しだとしても前に進めることがわかった
- コミュニティに入って初めて「学ぶ」ということがわかった
自分で学ぶ感覚は持っていいなかったが、技術に楽しそうに触れている人がいて、あそびと仕事の境界がない人たちとあーだこーだやったら楽しいと思った。- 自分より多くの問題を解決できる人がいて、そういう人は自分より学ぶ密度が高い
- ペースは人それぞれあっていいが、前に向かって足は出し続けるもの
- 周りの人を落ち込むために見るのではなく、見習うために見る
- チームが昨日より良くなっていれば、そんな悪くはならないだろう、明日は今日よりいい感じだろうと思う。未来を絶望しなくて済む
「どんなエンジニアになりたいですか?」という質問について
- 自分1人では考えない
- 自分1人で考える時間と自分以外と考える時間のバランスを気にする
- 人と話したり、自分の答えはわからなくても、人の答えを聞いて、ピンとこないとかわからないとか、考えて自分の輪郭を発見していく。白黒塗っていって境界を見つける
や:ペパボはみんな自分の道(エンジニアとしてのキャリア)を考えて入社するのか?
- ペパボのエンジニアの採用プロセスは、書類と1次審査はエンジニアが対応する。そこでは技術力とタスクを完了できるかを中心的に見る。
- 最低限(1倍速で)やれるかどうか。入社して半年をやれるかはそこにかかっている。
- 入社して3年後とかはタスクをこなせるかだけでは不十分
- 「どんなエンジニアになりたいですか?」テンプレで言われがちな質問だが、変わらない部分を知りたい
- 人として変わりやすい部分は与えることも身につけることもできるし、そこは自信がある
- 「何に情熱を持っているか」はこちらではどうしようもない
↑やるなと言われてもやっちゃうようなこと - 自分(june29さん)で言うと「一人一人が楽しくやれることが大事」
- 個性やスキルを生かして自分らしく過ごせる
そこに関しては言われなくてもできる
- 個性やスキルを生かして自分らしく過ごせる
june29さんの原点
- 学生の5年間ではキャリアプラン、プログラミングで自分の人生をどうしたいというのは見つからなかった
- 当時アルバイトをやっていたが、全部接客業だった
- 多分、人間そのもの、人間が集まった時に起きる現象に興味がある
- 情報工学と、人間、社会に対する興味が合わさった時に、snsができて、情報を集めたり、社会に働きかけられるし、社会のことを知れると思った
- 人々の活動が自分のコードにつながっていることに興奮した
- 友達に連絡するのも、日々のツイートやブログもプログラミングでできる
- 法、規範、社会を形作るものがプログラミングと近い位置にいる
ソフトウェアをつくることは立法のような意味合いを帯びてきている - 自分がかいたコードによって誰かを傷つけてしまうかもしれない。
- 社会におけるパワーが強い。それに興奮するし、責任あるものだと思う。
- 例えばYoutubeの炎上商法。Youtubeは再生回数に応じた報酬を払うルールだから、再生回数が増える方向に社会が動く。ソースコードが人の行動を誘発してる
- フィヨルドブートキャンプの場合だと、初めての日報をかくと皆に通知メールがとぶ。ソースコードが人の行動をつくっている
モチベーションについて
- 重いものを買って家まで運ぶ時、右手が疲れたら左手に変えて回復する。モチベーションってそういう感じ。疲れたら休ませないと復活しない
- 以前本業の他に、2つサイドプロジェクトがあって、飽きたら変えて3つの世界を行き来して、1週間あたりの自分の生み出すものを最大化するようにしていた
- 2つ3つ取り組むものを持つようにしている
- この1年間家と家の周りにいて、仕事だけしてたら気が滅入ってたはず
- YouTubeを始めたりpodcastをやるようにして気分転換のチャンネルを増やした
- 20代の頃は休むのが下手だった。何もしていないことに罪悪感を感じていた
- 今はそうではないが、一時期限定と思えばそう悪いことでもない
- 選択肢のマジック
本を読む、読まないという2択ではなく、Aの本を読む、Bの本を読むという2択にすると本を読まないという選択肢がなくなる。 - モチベーション効率というものもある
- チャンネルを分けて気が向かないことは別のことをやるけど、望ましい未来につながるものにする
気が向かないと別のことをやっていたが、ソフトウェア開発からは離れなかった
- チャンネルを分けて気が向かないことは別のことをやるけど、望ましい未来につながるものにする
- どこか1個上手くいってると元気でいられるということがわかった
や:june29さんの今年の生活目標は「もっとおもしろい人になる」だった。自分はいつも「〜する」などの行動で目標を立てるが、どのようにこの目標に辿り着いたのか?
- (よくない答え方だが)加齢によるものはある
- Being, Doing and Having
何を持ちたいか、何をしたいか、突き詰めるとBeingになっていく - 10代はHavingに囚われていた
〜が欲しい、〜を部屋に飾りたいとか - Havingが満たされると次はDoing、最後はBeingと段々抽象的になる
- 人生のフェーズな気もする。35歳以降Beingを考える傾向。結婚したからってのもある
- 会社に6年いると何が流れてどう決まるかもわかる。期待されていることはある程度できる。なのでBeingに目がいくが、今もし医療現場に配属されたらDoingに目が行くと思う
- 独身の時は活動してなきゃという気持ちがあった。止まったら死ぬ、動き続けないといけないという気持ち
- 1社目ベンチャー、2社目スタートアップだったからというのもある
- 今は物欲自体が減衰しているってのもあるけれど必要なものはだいたい買える(Having)、仕事もうまくいっている(Doing)。だからBeingに行っているのだと思う
- Beingは自分の周りの環境の上に成り立っているもの。自分のコンパスになっていて、Doing ,Havingを見直せる
- 以前の自分より、那須に移住した自分の方が話の引き出しが増えた
人から話聞かせてよって言ってもらえる人だと思えばいい兆候が出てきた
何か1個でも、1度でも思い出されるタイミングがあれば嬉しい。